一華院は、臨済宗大本山東福寺の塔頭にして、永徳二年(1382年)に東漸(とうざん)禅師が創建した寺院である。 御本尊は「白衣観音坐像」(室町時代)、脇仏は「達磨坐像」(江戸時代)と「阿弥陀如来坐像」(江戸時代)である。 一華院の名は禅宗の開祖である達磨大師が弟子の慧可大師に、詠んで与えたという伝法偈である「吾れ本と茲土に来たり、法を伝えて迷情を救う。一華五葉を開き、結果自然に成る。」が由来である。 一つの華が五枚の花弁を開き、やがて自ら実を結ぶように、自分の心の華を開くという教えである。 五枚の花弁とは「ありのままを受け入れる心、純粋な心、分け隔てのない心、人を想う心、すべてはおかげさまといただける心。」をあらわしている。

呈茶所

緑が映える苔庭に、ひときわ伸びた枝をもつ松、この松が「依稀松(いきまつ)」です。禅語に「依稀松屈曲彷彿石爛班」(大変よく似ているが龍ではなく曲がった松、斑紋は似ているがやはり虎ではなく石。)があります。一華院のこの「依稀松」も、苔とツツジの雲海、ドウダンの太陽を背に悠々自適に舞う鳳凰や龍の姿を連想させますが、やはり、ただただ「一本だけ枝の伸びた松」であり、ありのままのその姿を鑑賞してこそこの松は簡清に輝かしく在るのだ、と説いています。たまには生活の喧騒から離れて、この静かな庭園を眺めてみてはいかがでしょうか?

【日時】11月中旬~11月下旬
【時間】10時~16時
【お茶席】御一人様 1500円(宇治抹茶・季節の生菓子・一華院拝観料)
【団体予約】ご予約は不要です。 ※お電話にてお問い合わせください。
【お問い合わせ】椿堂茶舗 TEL:075-644-1231

SHOP INFO

店舗情報

一華院は青紅葉・紅葉の名所として多くの人々が観光に訪れる、東福寺・臥雲橋のすぐそばに位置しております。ぜひお立ち寄りください。

一華院(いっかいん)
京都市東山区本町15丁目800
075-561-7274
http://www.ikkain.com

京阪電車 東福寺 徒歩約10分
JR奈良線 東福寺 徒歩約10分
市バス 東福寺 徒歩約7分 202・207・208系統 (市バス一日乗車券カードの区間内です)